太陽光発電の住宅への普及状況

太陽光発電は環境にやさしいクリーンエネルギーということもあって世界的に注目されている発電方式であることは間違いありません。
しかし、太陽光発電が世界中の住宅に普及しているかというと実際はそんなことはなく、事実上はドイツや日本など数少ない国が市場を引っ張っているというのが現状です。
日本の一般住宅向け太陽光発電システムは10年ほど前から企業の本格的な市場参入がはじまり、その後順調に導入数を伸ばしてきました。
しかしながら、この数年は世界市場の伸びに比べて日本市場の伸びが鈍化してきており、ドイツやスペインなどに大きく差をつけられているのが現状です。
以前は世界一位であった太陽光発電導入数も、今ではそのポジションを失っています。
なぜ、日本市場において太陽光発電の導入数が伸び悩んでいるのでしょうか。
その理由として一番大きいのは、長く続く不景気の影響でしょう。
太陽光発電システムは導入に多額の費用が必要なことはご存じの方も多いでしょう。
現在、平均的な太陽光発電システム導入費用は100万円代後半から200万円ほどとなっています。
不況が長く続く日本において一般家庭でこの金額を用意するのはかなり難しいことだといえるでしょう。
また、不景気の影響は補助金の減少にもつながっています。
大阪などでこの動きは顕著ですが、自治体レベルで太陽光発電システムに対する補助金をカットするところが増えてきており、その代わりに低金利の融資を提供する政策に切り替えるところが多くなってきています。
ですから、日本で太陽光発電システムが本格的に普及するためには、景気の回復が一番の薬ではないかと思います。
一方、太陽光発電システムをつくっているメーカーは普及を進めるためにシステム価格の低価格化を進めています。
事実、技術開発や大量生産の効果により、太陽光発電システムの価格はこの10年間で半額近くになっています。
余剰電力の買取システムも始まっているので、ちょっとしたキッカケでまた世界一の地位を取り戻すことができるのではないかと思います。